■嬉野武雄観光秘宝館(佐賀県)その1
2019年 07月 04日
今日からしばらくの間、佐賀県の嬉野温泉のはずれにあった『嬉野武雄(うれしのたけお)観光秘宝館』を紹介していきたいと思います。
この秘宝館は、東京創研という会社の手がけたアミューズメント系の秘宝館で、総事業費およそ7億円をかけ、1983年(昭和53年)12月28日にオープンしました。最盛期の1980年代後半には、年間約12万人もの人が訪れるほどの人気だったそうです。
一時はそれほどたくさんの観客動員数を誇っていた『嬉野武雄観光秘宝館』ですが、やはり時代の流れには逆らえず、2014年(平成26年)3月末日をもって、他の多くの秘宝館の後を追うように閉館してしまいました。
ということで、今回紹介する写真は閉館前ギリギリの2013年12月に私が訪れた際、撮影したものとなります。そんな昔の姿を今さら見せられても……という方もいらっしゃるかと思いますが、常々言っている通り、このブログは観光案内ではなく、アーカイブ的な意味合いでアップしているので「かつてそんな所があったんだなあ〜」といったスタンスでご覧いただければ幸いです。
それでは、訪問以来5年ほど寝かせて熟成させた(単にアップするのが面倒で放置していただけですけど)『嬉野武雄観光秘宝館』。バーチャルの世界ではありますが、復活させてみましたので、どうぞご覧下さい!
★下ネタ(エロ)系が苦手な方はSKIPが吉というご神託が出ておりますので、このシリーズが終了するまでスルーしてください。
2013年もあと少しで終わろうという頃だったでしょうか。伊勢の『元祖国際秘宝館』、北海道定山渓の『北海道秘宝館』、九州大分県の『別府秘宝館』などに続いて、佐賀県の『嬉野武雄観光秘宝館』が閉館するというニュースが飛び込んで来たのは……。東京創研の手がけた秘宝館の中では最大規模であり、そのノウハウの集大成とも言われていた『嬉野武雄観光秘宝館』。珍スポマニアとして、失われる前にその姿を目に焼き付けておかねば!ということで、あわてて東京からクルマを飛ばし、九州は佐賀県の嬉野温泉までやって来ました!
長崎自動車道の嬉野インターチェンジを降りて、国道34号を武雄温泉方面へ向かって進んでいくと、『嬉野武雄観光秘宝館』の看板を発見!
この秘宝館、看板やパンフレットでは『嬉野武雄観光秘宝館』となっていますが、公式ウェブサイト(現在はもうありません)を見ると「嬉野観光秘宝館」と表記されていたんですよね〜。途中で変更したとか言われていますが、その辺の経緯は現地で確認し損ねたのでよくわかりません。知っている人は教えて!
こちらの窓の少ない独特な外観の建物が『嬉野武雄観光秘宝館』の本館です。
駐車場に何台かクルマが停まっているので、他にも客がいるのかと思ったら、私一人だったということが後ほど判明します(笑)。
ちなみに本館というからには本館以外の建物もあるわけで、1984年にみやげ物売場兼食事処、そして食堂が建設されたという記録が残っています。恐らく、2013年の訪問時に残っていた敷地内の他の建物がそうだったのでしょう。
神々しい(?)金色の観音像がステキですね! 高さは20メートルとのことで、結構大きいですよ。
昭和の秘宝館でこういった観音像を設置しがちだったのは、日本の性的な見せ物が神社仏閣から始まったことと関係しているのかな〜と一瞬思ったんですけど、それよりエロ本購入時にレジで上に普通の雑誌を重ねてしまう心理を配慮したもの、つまり来館者の恥ずかしさをロンダリングする目的だった可能性の方が高い気がしますね〜。
「嬉野観世音大菩薩」と名付けられたこの観音像、『嬉野武雄観光秘宝館』ができた時に一緒に造られたのではなく、オープンして7か月後の1984年7月に建立されたようです。
そのきっかけは、オーナーが北海道の定山渓にあった『北海道秘宝館』を見学に行った際、そちらの観音像を見て気に入り、自分のところにも造ることにしたのだとか。そんな訳でこの「嬉野観世音大菩薩」は、北海道秘宝館にあった「御涙観音」と姉妹関係なんだそうです(どうでもイイ話ですけど、嬉野が妹だそうです)。
もう一方の駐車場出入口付近の看板。「魅惑に満ちた愛のひとときを 大人の遊艶地・あなたのラブファンタジー」という分かったようで分からないキャッチが書かれていました。
【つづく】
■「性神の祠」
■2階への階段「資料コーナー」
■「コレクションコーナー」
■「ビバシネマワールド」
■「お色気郷土館」
■「プレイコーナー」
■「ハーレム エロチカ・ア・ラ・カルト」
■「SEXYテレホン」「ビデオシアター」から売店
by kuze007
| 2019-07-04 00:01
| 珍スポット
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