■重安鉱業所(山口県)その1

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少しばかり昔の話になりますが、セメントの材料である石灰石の産地として有名な山口県の美祢(みね)市に、使われなくなった石灰焼成用の巨大な竪型石灰窯が残っているという情報が廃墟マニアの間に流れてきました。
面白そうだけどちょっと遠いなあ〜と躊躇していたところ、新たに山口県で秘宝館廃墟発見の知らせが届いたため“合わせ技一本!”ということで、山口県一人廃墟ツアーを敢行することにしたのでした。

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今回の目的とする竪型石灰窯があるのは、現在太平洋セメントグループの会社が運営する重安(しげやす)鉱山の敷地内とのこと。この重安鉱山は、1915年(大正4年)に開設された小野田セメント製造株式会社大嶺出張所(後に重安鉱業所と改称)が元となっており、今でも稼働中の石灰石鉱山です。
小野田セメント時代の1959年(昭和34年)、巨大な竪型石灰窯5基を建設し生石灰(せいせっかい)の製造を開始したのですが、1989年(平成元年)になると石灰石売鉱事業に転換。生石灰製造を休止し、石灰焼成窯も使用されなくなってしまいました。今回見ようとしているのは、この使われなくなった石灰焼成窯ということですね。

さて、夜通しクルマを走らせ、まずやってきたのはこちらの駅。

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JR西日本の重安駅です。なぜかというと、重安鉱業所の石灰石は、すぐ近くにあるこちらの駅で貨物列車に積み込まれて輸送されていたので、積込施設をチェックしたかったのです。

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踏切から見た駅構内。

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右手奥に石灰石積込用のホッパが見えます。その背後を橋のように横切っているのは、石灰石を運ぶコンベアのラインです。

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このホッパ、私が訪れた2009年4月の時点では、まだ現役で使用されていたらしいんですけど、あまりそんな風に見えないですね。
ウィキペディアを見てみると、専用貨物列車が1日1往復宇部岬駅まで運行していたようですが、この年(2009年)10月には貨物列車の運行が終了しているので、既にあまり使用されなくなっていたのかもしれません。

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少し離れた場所に、明らかに使用されていないホッパが残っています。

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近くへ見に行ってみることにしました。

【つづく】

★この記事(重安鉱業所)の途中を飛ばして見る


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by kuze007 | 2018-12-19 00:01 | 廃墟 | Comments(0)

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