『大聖寺大秘殿』に話を戻しましょう。
ドームの先に連なる建物の前には、観音像などがずらりと並んでいました。
手前には「包丁塚」と書かれた石碑があります。実はこの
『大聖寺大秘殿』、後で説明しますが“料理の神様の総本山”でもあったんですね〜。
「包丁塚」の隣に建つ観音像の足下には「女人願かけおなご寺」の表記も。マルチにやってますなぁ〜。
妙に子どもっぽい不動明王像。こういう石像などの造りを見れば、ココが大体どういった感じの施設なのかわかってきますね。
「日本では唯一の“チベット・ラマ教の秘仏”が祀られているので参拝して行け!」と書かれています。
元は金色だったらしい観音像が並んでいますが、微妙に違和感が……。
タイガーマスクみたいな観音様がいるじゃないですか!? 後ろはリアルねずみ男ですよ!
これらは頭部が十二支の動物となった“十二支守り本尊”なんだそうです。よく見ると頭部以外、ぜんぶ同じポーズじゃありませんか!?
なんか同じようなものを見たことあるなあ〜と思ったら、豊田市にある
『風天洞』にまったく同じ観音像がありました。調べてみるとこちらの
『大聖寺大秘殿』と
『風天洞』、そして岐阜の中津川にある
『桑原寺』という東海三珍寺は、同じ人物がプロデュースしていたんですね。ちなみにその人物の名は“林海雄和尚”という方だそうです。
「大秘殿めぐり」の看板、量産しすぎじゃないですか?
未(羊)というよりヤギみたいな造りになっているせいで、黒ミサを司るというバフォメットに見えるんですけど……。
【つづく】