■お猿のバス停(長野県)

f0395158_23355747.jpg

相当昔の話になりますが、昭文社の「ツーリングマップル関東甲信越」(2000年4月発行の2版12刷)という地図を眺めていたところ、「お猿のバス停がある」というものすごく簡潔な観光情報(?)が載っているのを発見しました。
その頃、果物型をしたバス待合室などを見て歩いていたので、「猿をかたどった待合室か? いや、せいぜいイラスト? それともバス停のまわりで猿が飼われている? そもそも本物のバス停なのか?」……などなど想像が膨らみ、ついに長野県は南相木村まで見に行ってみることにしたのでした。

f0395158_23360201.jpg
地図に示された場所付近に到着しましたが、それらしきものは見当たりません。行ったり来たりを繰り返し、結局その付近のバス停をひとつずつ確認していったところ……

f0395158_23360622.jpg
……おやっ!?

f0395158_23361064.jpg
……なるほど。確かに「お猿」のバス停です。

f0395158_23361309.jpg
う〜ん、でもなんでこんな名前がついたんでしょう? あたりには猿っぽいもの(って具体的には何だかわかりませんけど)の気配はまるで感じられません。近くにいた第1村人を捕獲して(失礼!)、なんでこんな名前なのか尋ねてみたのですが「わからん」の一言であえなく終了。そこで、このバスを運行している南相木村の役場へ行って聞いてみることにしました。

f0395158_23361719.jpg
……ところが、しばらく進んだ先の道端に庚申塚があるのを発見! 庚申塔といえば猿じゃないですか。

f0395158_23362165.jpg
クルマを停めて見に行ったところ、史跡の標識があり、そこには「おさる庚申塔」の文字が!

f0395158_23362606.jpg
全体はこんな様子。

f0395158_23363071.jpg
こちらの2基の庚申塔には定番の「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が彫られています。

f0395158_23363434.jpg
こちらはちょっと珍しい図案。右側に彫られている鳥は、悪事を聞き取るために天帝から送られてきたメッセンジャーでしょうか(勝手な想像です)。
ただ、これだけではバス停の「お猿」がこの庚申塔を由来として名付けられたという確証がないため(この庚申塔がバス停の目の前にあったら素直に納得していたのですが、少しばかり離れた場所にあるんですよね)、やはり役場に立ち寄っていくことにします。

ところが、ちょっと教えてもらうだけでよかったのに、なぜか役場内にいる人全員を巻き込む大騒ぎとなってしまい、しばらくあーだこーだと議論の末、最終的には村内の文化財を紹介した資料本が登場。そこに「おさる庚申塔」と書かれているので、バス停の名前も「お猿」になったのだろう……という一歩も先に進んでいないモヤモヤした結論で終了したのでした。う〜む。

ちなみにこの「お猿」のバス停、肩すかし度が高かったせいかどうかはわかりませんが、この後に発行された「ツーリングマップル」からは削除されてしまいました。

【END】

■DATA
長野県南佐久郡南相木村日向
2000年11月/2013年8月訪問
肩すかし度:★★★



Commented by あー at 2018-10-12 07:47 x
可愛らしいバス停に笑ってしまいました。
役場の方達も楽しいですね(笑)
Commented by kuze007 at 2018-10-12 18:41
コメントありがとうございます。
どうせなら、お猿のイラストを入れたベンチとか
置いたらもっと可愛いと思うんですけどね〜。

そういえば昔、芸人の「モンキッキー」が
「おさる」と名乗っているとき
五反田で見かけたことがあります。
彼は今なにをやっているんでしょうね〜。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by kuze007 | 2018-10-10 00:01 | 珍スポット | Comments(2)

廃墟・珍スポ・カオダシ看板・コンクリート公園遊具などの訪問&見物記録


by KUZE