■H観音寺(兵庫県)その1

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兵庫県のA路島には、高さ100メートルもの巨大観音像があるのですが、いろいろと問題があり(写真を見た時点で問題点の一部がわかると思うんですけど……)、現役時代から珍スポ扱いされてしまうという残念な存在でした。当然そんな施設ですから、2006年(平成18年)オーナーが亡くなると引き継ぐ者はおらず廃墟化。取り壊す費用もなく、現在(2018年3月)もそのまま放置されている模様です。
そんな珍スポットの成れの果ての姿をどうぞご覧ください!

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5月の連休も終わり、交通渋滞もなくなった頃、東京から一人延々とクルマを運転し続けて、ようやくやってきましたA路島。昔は夜中に移動して距離を稼ぐようにしていたのですが、だんだん体がキツくなってきたせいで、この日もふつうに朝出発。おかげでこの時点ですでに夕方5時半過ぎです。

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高速をおりて海沿いの道を進んでいくと、前方に夕日を浴びた巨大な観音像が姿を現しました!

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こちらの観音像の正式名称は「世界H大観音」といいます。高さ100mという話なので、どこから測っているのか調べてみると、どうやら下の建物部分を含めての高さのようです(ぼんやりしていると、海からの高さなんていう場合もあるので油断がなりません)。

しかし、なんか昔のポリゴンCGを思い出させるような、カクカクした造形ですね。

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観音像の下に到着! 今日はこの少し先に宿をとっているので、軽く様子見のつもりで周囲を確認しておくことにします。

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この「世界H大観音」は「豊清山H観音寺」というお寺の中にあるんですけど()、実はココ、厳密に言うと本物のお寺ではない(=宗教施設ではない)という話です。

そもそも「世界H大観音」が建造された経緯は、他の多くの巨大観音像同様、成功を収めた実業家がゆかりの地に、権力と財力を見せびらかしつつ、宗教法人の税制を利用して節税を図ろうとして造った、ということだったらしいのですが、宗教部分の取って付けた感がハンパなかったため、宗教法人としての認可がおりなかったみたいなんですよね。

★もしかすると「世界H大観音」の中に「豊清山H観音寺」というお寺があるというのが正解なのかもしれません。

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この観音像が完成したのは1982年(昭和57年)6月末で、同年7月3日に開眼法要が行われています。つまり完成後30年以上経っているということですね。

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よく見ると、あちこちコンクリートが剥落しているのがわかりますかね? 周辺住民からは危険だという苦情が出ており、新聞にも取り上げられるほどの問題となっているようです。

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観音像を造った奥内豊吉氏ですが、完成してから6年経った1988年に亡くなり、その後を引き継いだ奥さんも、2006年(平成18年)に他界。すでに不良物件化していたこちらの施設を相続する親族は誰もおらず、競売に掛けられることになりました。しかし誰も買い手がつかず、結局そのまま廃墟化。現在のように危険な状態になってしまっているという話です。

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ところでこの門、どこかで見たような気がするな〜と思ったら、なんか東京大学の赤門にそっくりじゃないですか?

【つづく】


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by kuze007 | 2018-03-23 00:01 | 廃墟 | Comments(0)

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